こんにちは。上杉惠理子です。
突然ですが
落語、お好きですか?
日本の伝統芸能には歌舞伎、能楽、浄瑠璃、日本舞踊…といろいろありますが、私は落語が大好きです^^
個人的に好き、ということだけでなく、良質の笑いを産んでくれる落語をもっと皆さんにも楽しんでもらいたいと思っています。
なので、年に1〜2回ですが、個人的なご縁ができた落語家さんをお招きし、落語会を主催しています。
シェアハウス1階のセミナールームに高座(落語家さんが座る赤い布と座布団敷いたとこ)をつくり、クライアントさんやお友達をお誘いして、15名定員の小さな会。
コロナ以降、寄席でお酒が飲めなくなってしまいましたので、ビールを飲みながら落語が聴けるのものこうした会ならでは^^
2024年8月23日。今回は笑福亭羽光師匠にお越しいただきました!
羽光師匠は漫画原作者やお笑い芸人を経て、落語の世界では遅めの35歳で 笑福亭鶴光師匠に入門。
二ツ目時代に落語家の賞をほぼ総なめで受賞!!
確かな実力で2021年に49歳で真打に昇進されました。
2年前から羽光師匠の落語を聴くようになったのですが、「ハマった」というかほんと「沼った」という感じ笑
というのは、羽光師匠は古典の演目から、オリジナルの新作までほんと幅広く演じる方!
羽光師匠が自ら作られた新作落語は、落語の世界を飛び越え
SF、エロ、異世界のパラレルワールド…
一方で、古典落語は土橋万歳などの大作は、ひとりで演じる落語なのに演劇のような大舞台を心に見せてくれる。
落語デビューの方にはちょっと刺激が強めだけど、落語好きだなと思った方にはぜひ羽光師匠も聞いてほしい♪と思っています^^
落語は基本、その日の演目は決まっていません。
落語家さんは高座に上がって、「枕」という冒頭のおしゃべりをして今日のお客さんの反応を見て、お話を決めます。
羽光師匠の幅の広さは知っているので、「今日は何が聴けるかな♪」と毎回とっても楽しみなのです^^
一方で、行けなかったときに「ええええ!?今日そのお話やったの!?orz」とショックを受けたことも数知れず、、、
伝わります??この見逃せない感じ笑
羽光師匠は、落語の世界では一番の上の階級、真打の師匠ですが、とっても気さくな方。
私が自分でも落語会をやっているとお話ししたら、今回来てくださることになりました^^
落語会を主催をする醍醐味は、演目を「リクエスト」できること。
今回、羽光師匠ご自身の経験をネタにした「私小説落語」シリーズの、落語家になったときのことを語る「落語編」をお願いしました。
兼ねてから聴きたかったのに、なかなかタイミングが合わずにいたお話♪
この落語編を含め、昨日はオリジナルの新作落語を三席、かけてくださいました^^
▼今回の演目
二席目は、思春期まっただ中の羽光師匠ご自身のお話で、性的(下ネタ)なお話。
今は厳しくなった新宿末広亭ではできない演目なのです(浅草演芸ホールはOKらしい。笑)
落語は本来、なんでもありの幅広さが魅力だと思っていますが、
下ネタは本当に苦手な方がいたり、LGBTQの人たちへの配慮もあり、多くの人が集まる寄席では自粛傾向にあります。
また、落語には遊郭の話もありますし、障がいを持った登場人物もいます。そうした話を「差別的だ」「相応しくない」とする意見もあります。
こうした小さな個人的な会ではないと聞けない話が増えているのが現代の落語。
…いろいろと考えさせられます。
私がリクエストした、師匠が落語家になるまでのお話は三席目でした。
漫画原作者の連載は打ち切り、お笑いユニットも売れずに解散になった頃からお話は始まります。
夜が来るのが怖くなる苦しい時代に落語と出会い、落語を聴くとよく眠れたそうです。
落語を通じて、心を癒していった若き羽光師匠のお話は、誰もが持っている心の傷に寄り添ってくれるやさしいお話でした。
落語には、完全に善い人も悪い人も出てきません。
みんな良いとこもダメなとこもあるし、人生には良いことも辛いこともあるよね、ということを落語はまるっと受け入れてくれる。
私の落語が好きな理由をそのまま語ってくださったお話でした…!!感涙
落語会終了後は、師匠を囲んで持ち寄りパーティ懇親会♪
落語の後のお話がまたおもしろいんですよね^^
こうして年に1〜2回でも、落語会を続けられたらいいなと思っています。
和創塾〜きもので魅せる もうひとりの自分〜主宰
上杉惠理子