きものを”きこなす”とは

はじめまして、和創塾主宰 上杉 惠理子です。

きものは魔法の衣装。

きものの基本のカタチは同じなのに、多彩な色と柄、素材の幅広さで、星の数ほどバリエーションがある。

そして、きものと帯の組み合わせを変えることで、無限大の着こなしができる。同じきものでも、帯を変えるだけで、いや帯締めひとつ変えるだけで、まるで別物のきもののように魅せることができる。

さらに、きものを着ることで、数百年にわたる知恵や感性を受け取ることができる。そうして、自分の内面も深めていくことができる。

だから、私たちは きものを着るたびに、まるで別人になったかのように、ガラリと自分を変えることができる。きものを着ることで、その日その瞬間に、自分の中に咲く花が変わる感覚になる。

ある日は、撫子のように可愛く可憐な少女になる
ある日は、紫陽花のようにどっしり安定感ある母のよう
ある日は、木蓮のように真っ直ぐ天に向かう凛とした女性に
ある日は、桜のように皆に優しい愛を届け
ある日は、薔薇のように華やかな王女さま気分

まるで、ガーデンに色とりどりの花が咲き誇るように、私たち自身のなかに、いろんな花の種が眠っていて、きものを着ることでその花が開いていくよう。

きものを着こなせるひとは、その日その日、別の花を咲かせるように、自分の魅せ方を変えていく。

「こうなりたい」「こう魅せたい」と思う自分になるよう、自分で意図して、その日のきものを選び身に纏うことができることが、きものを着こなすこと。

こうして、きものを着こなせる人は、いつも新しい自分を見つけることができる。自分に飽きず、自分が生きる世界に飽きず、自分の人生の可能性を信じている。

「自分はこういうキャラだから」「自分には似合わないから」そんな言葉で自分の可能性を閉じるのはもうおしまい。あなたの中の魅力を開花させ、あなたの可能性を広げるために、きものを着こなす。そのための後押しをするのが、私の仕事です。

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