こんにちは。上杉惠理子です。
突然ですが、昨日草木染めに初チャレンジ♪しました。
着物の上に羽織った、こちらの黄色のストール。もともとは真っ白な竹布のストールだったのですが…
何で染めたでしょう!?
Let’s thinking !
・・・
・・・
・・・
・・・
ヒント:ふつーにどなたでも日常生活で使って、食べて(あっ。)、集められるもの。
・・・
・・・
・・・
・・・
こたえ
何かと言いますと
玉ねぎの皮♪
玉ねぎの皮7個分をぐつぐつ煮て、濃い焦茶のような染料を煮出しまして
たらいに煮出した液を移して、白いストールをどぼん!
このまま30分おいて漬け込みます。
これで終わりではなく。
30分つけた後、あたらしい水に、みょうばん5gほどを溶かしまして、その中に先ほどのストールを入れます。
先ほどの茶とオレンジのあいだのような色が、一気に黄色に!!
これが媒染という草木染めで欠かせない工程で、みょうばんのアルミが草木染めで必須の媒染剤という役割をします。(草木染めって、まじバケガク)
媒染剤は、草木染めの色の定着と発色のために必須の工程です。
しかも、おもしろいことに、媒染剤を変えると色が変わるの!!
今回は玉ねぎ皮の染料を、みょうばん(アルミ系)で媒染したので、黄色になりましたが、これを鉄で媒染すると、深緑のような色になります。
草木染めってとってもおもしろくて、
染料(何の植物で染めるか/今回は玉ねぎ皮)と、
媒染剤(何の金属で媒染して色を定着させるか/今回はみょうばんのアルミ)と、
素材(染める布や糸が絹?木綿?麻?竹?/今回は竹)と、
そしてその日の気温や湿度などお天気などで、
全ての掛け算で染まる色が変わるのです^^
この色に染めたい!!!という人間の思いが全く通じない笑
今回も私、玉ねぎ皮&みょうばんのアルミで黄色に染まるんだろうなぁと予め「知って」はいましたけど、乾かす前の、鮮やか濃すぎる黄色には「まじか」と思いました笑
乾いてみると、草木染めらしいナチュラルで、いい感じのムラがあって安心しました^^
玉ねぎ皮を剥いているところから、3本のインスタライブをしたので、詳しい状況を見たい方はこちらからどうぞ!!
https://www.instagram.com/eriko.uesugi/reels/?hl=ja
あつっ!あれ?? とかいろいろぼやいてます笑
今、私たちが身につける衣服を染めるものは、着物も含め、多くのものが明治以降に日本に入ってきた化学染料で染められています。
毎回、思った通りの色になるし、色落ちもしにくいし、化学染料の安定性は素晴らしいことは確か。
ですが、その前、万葉の時代から江戸時代まで1000年以上、日本には植物など自然から色をいただいてきた天然染料の時代があります。
そして今、天然染料は肌への優しさ、つくり手へや地球環境への優しさなどから見直されつつあります。
着物の世界でも出会うことが少なくなく、例えば奄美大島の泥染大島紬もまさに天然染料です。
同じ染料でも、媒染剤の金属で色が変わる。
草木染めって、ほんっとーに!!不思議。
そして今回、おおざっぱで着物を着る以外不器用極まりない上杉に、「玉ねぎ皮染め、やってみようっ!」と思わせてくれたのはこの方!!
染織作家 藤巻千賀子さんのこちらの動画プレゼントでした^^
玉ねぎの皮染めのやり方もネット検索すればいろいろブログが出てきますし、こだわろうとすればいくらでもできちゃう。
でも、藤巻さんのこの動画は、一番最小限というか、一番簡単に「これだけ!」で紹介してくれています。
めちゃくちゃ簡単なので、おおざっぱで着物を着る以外不器用極まりない上杉も「やってみようっ!」と思えた次第です。
よかったらぜひ↑のリンクから、藤巻さんの動画をチェックしてみてくださいね^^
次は鉄媒染で染めてみたい!
それではまた。
和創塾〜きもので魅せる もうひとりの自分〜主宰
上杉惠理子