小物を変えれば 着物が生まれ変わる

好きな布で和装小物をつくろう!〜ひでや工房の余り布で帯揚げ&半衿を手作り〜

こんにちは!
上杉惠理子です。

きものは小物で生まれ変わる!

と私はいつもお伝えしていて、小物こそ思い切った色柄にチャレンジいただきたいと思っています。そして、帯揚げや半衿などはわざわざ買わなくても、きものの端切れ布や洋服の布地でもつくることができます。

この記事では私が帯揚げ、半衿、そしてもうひとつ手作りしたお話をシェアしますね^^

ひで也工房の浴衣生地の布の山が…!!

私の好きなお店のひとつ、池袋にある カジュアルきもの店 ゆめこもんさんでは、京都の ひでや工房さんの余り布を扱っていらっしゃいます。

ひでや工房さんは、京都できものデザインをされていて自分のブランドを立ち上げている方。


▲夏に浴衣売り場でお会いした ひでやさんご本人^^ 

ひでやさんは自分で布を選びオーダーし、いろいろな染めにチャレンジして毎年新しい浴衣を世に出されています。

ひでやさんの浴衣は、反物ではなく、フリーサイズに仕立ててから販売することがほとんど。なので、余った布がひでやさんの元に集まります。

つまり、余り布だけであっという間に山のよう!

そしてその余り布の山の一部をゆめこもんさんで販売くださっているのです^^

やばい。。。ときめく!!笑

和創塾 秘書のあややんも、布の山にるんるん♪

これかわいい♪これもかわいいねー❤︎と言い続けながら あややんも花柄の余り布をオトナ買いしていました^ ^

布の山をかき分け、掘り起こし…私が選んだ布のがこちら! 


木綿のからみ織の布にアザミを描いたもの。


ある有名俳優さんも選んだモダンなメンズ浴衣記事の余り布。


そして黒地に大きな牡丹柄。

どれもサイズは反物幅の36~40cm ✖️ 長さ70cm前後。

さぁ、この布たちで何を作ろう!?

どうやって生かそう!?

考えるだけでワクワクします♪♪^^ 

半衿と帯揚げを作ろう!〜余り布でチクチク♪ 初級編 〜

余り布を生かすまず簡単な方法は、<半衿>にすること。

半衿(はんえり)とは長襦袢につける衿で、きものの衿の内側から見えるもの。

絡み織で透け感のある薄紫のアザミ柄の布は…

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縦半分に切ってつなげて、約16cm ✖️ 100cm程度の細長い布にして半衿にしました^^

つなぎ目は首の後ろ、中央にくるようにしています^^ 

夏ものまで広く使える半衿になりました♪

そして、半衿よりもさらに簡単なのが、<帯揚げ>にすること。

メンズ浴衣の余り布ポップでロックな2枚の布は…

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25cm ✖️ 160cm 程度のサイズの帯揚げにしました^^ 

もともとの布が通常の帯揚げより厚手なので、少し小さめに切り落としています。

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早速、着てみたのがこちら♪

落ち着いた色味の紬に、古典柄の博多献上帯という正統派なコーディネートにキリリ♪とアクセントになりました^^ 

半衿として、帯揚げとして、布を買うよりも、余り布で自分でつくった方がとってもお手頃♪

半衿も帯揚げもただの長方形の布ですから!

縫い付けるのはちょっと時間がかかるけれど…好きな布を身に纏えることがとても楽しい!!! 

名古屋帯リメイクに挑戦!〜余り布でチクチク♪ 中級編 〜

そして2019年年始に、和創塾メンバーとさらにオオモノ、名古屋帯をつくりました!!

その名も…

好きな布でmy名古屋帯にチクチクする会!

シミが出てしまって、そのままではもう締められない名古屋帯やリサイクルで激安で買った名古屋帯。

そんな名古屋帯を土台に自分の好きな布を縫い付けて世界に一つ、オリジナルの名古屋帯を作るのです^^

どこにどの布を貼るのか、位置を決めて待ち針を打ち基本の縫い方を教えてもらいました。

どんな名古屋帯を作ったかというと…

こちらは私のひで也工房さんの牡丹柄の布。たれ先には蕾を載せたい!お太鼓には一番大きなお花を見せたい!…ということは???

他のみんなも個性的な布を探してきて、帯にしていました^^ こちらのみきさんは、うずらが描かれた布で鮮やかな主役帯になりそう!

こちらは さっちゃん♪青のグラデーションが美しい布で爽やかな帯になること間違いなし!

こちらは 秘書あややん♪同じ柄で色違いの布を使って、たれ先とお太鼓と色を変えて組み合わせる!

作り方を教えてくれた りささんはもうこれが3作品め!慣れていらっしゃいます❤︎

大笑いしながらたくさん話してチクチクチクチク…

和創塾メンバーのご実家をお借りして、和創塾メンバー限定の会だったので
私もとっても気楽で マイペースにチクチクチクチク…

お料理上手な みきさんが手作りの子年スイートポテトをおさし入れしてくれました!!

手仕事をするときにも甘いものがあると嬉しいよね❤︎感謝ーー!!

こうして出来上がった私の牡丹の名古屋帯がこちら!

できたぁああああああ!!!!!がんばりました!!!感涙

締めてみたのがこちら!!

思った通り、大柄な牡丹が主役になる帯になりました!!

わーーーい!!!うれしいーー!!ヾ(o≧∀≦o)ノ゙

▼動画でも話してみました^^

好きな帯を買うのも嬉しいのだけど、手作りすると嬉しさヒトシオであります❤︎

この帯リメイクは、そんなに難しくはないのだけど…ちょっとコツがあって
ちょっと根気がいるので、お家でひとりでつくるよりもこうしてみんなと作れてよかったです^^ 

きものって楽しい♪♪

きもの大好きな みんなとの時間もとってもとっても楽しい♪♪

帯にぴったりな素敵な余り布を見つけて、またみんなでつくろうねー♪

布をすべて生かしきる、エコロジーなきものライフ

きものの反物は女性もので幅約36cm、長さ約13m。

きものは、洋服のようにカーブをつけて布を切ることがありません。

まっすぐ切って、まっすぐに縫う。

身幅や袖幅を短く仕立てるときには、余った分をすべて縫い込むので、縦に切る、ということもしません。


そのため、きものを仕立てるときに残る余り布は、反物幅のキレイな四角形になります。

この四角く余った布は半衿、帯揚げ、バッグ、さらには帯などアイデア次第で余すところなく生かし切ることができる。

古く汚れてしまったきものもほどいて、きれいなところは小物にしたり最後は雑巾にしたりして布が天寿を全うするまで生かし切ることができます。

布を生かしきるために、きちんと考えられているのが きもの。

きものに込められた昔からの暮らしの知恵や、布を命を持っているかのように大切にする感性

きものの美しさや楽しさだけでなくこうした暮らし方も、私はとてもとても好きです^^

そんなに器用ではないけれど…きものを着るようになって布を隅々まで生かす暮らし方ができることがとてもとてもしあわせです^^ 

ひで也さんの布は、まだまだ山積み!

浴衣だと3〜4万円する布の端切れを、70cm長さで1000円前後で分けていただけるなんてなかなか貴重な機会です。

布好き、ハンドメイド好きな皆さまぜひ ゆめこもんさんに行ってみてください♪

>>https://yumecomon.com/

和創塾
〜きもので魅せる もうひとりの自分〜
上杉 惠理子