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着やすい!キレイ!浴衣のお仕立てにチャレンジしよう♪

 

こんにちは!

和創塾 〜きもので魅せる もうひとりの自分〜 主宰 上杉惠理子です。

 

・既製品の浴衣は、大きくて太って見えちゃう
・既製品の浴衣は、丈や袖が短くて、子どもっぽく見えちゃう
・身幅が足りなくて、既製品の浴衣を着ているとはだけちゃう

 

だから、浴衣のサイズは選びは難しいなぁ…と思われたことはありませんか?

 

こうしたサイズの問題を全て解決する方法は、お仕立てをすること!!

 

着る人のサイズに合わせて反物から仕立てると、
☑️ 着付けが楽になる

☑️  動きやすい!
☑️  着姿がキレイ!!
…と良いことづくめなのです^^

 

浴衣もきものも、このお仕立てができることが醍醐味でもあります。この記事では浴衣のお仕立てをするために、知っておいた方が良いことをまとめます。

 

お仕立ては反物選びからスタート!

 

お仕立てを頼むときは、まずお店の棚に並んでいる反物(たんもの)から、コレ!と選び、サイズを指定し、約1ヶ月かけて仕立てていただきます。

 

この浴衣の反物というのは、幅は35cm程度、長さが12〜13m、つなぎ目なく織られた一枚の布です。
最近は腕の長い人でも大丈夫なように、女性ものの反物の幅でも38〜40cmと広めのものが増えています。)

 

 

この縦になが〜い反物を

 ・左右の袖2枚
 ・左右の身頃2枚
 ・左右の衽(おくみ)2枚
 ・長い衿(えり)1枚
 ・短い 掛け衿(かけえり)1枚

と合計8枚の布に切り分けてつくるのが浴衣です。(きものも一緒です♪)

 

8つのパーツごとに色分けして図にしてみました。 

<反物を裁断したイメージ>

  ↓コレが出来上がると…

 

 

ここで耳慣れない言葉というと衽と掛け衿だと思いますので、補足しますね。

 

● 衽(おくみ)
和装は前合わせの衣装なので、はだけにくいように布を足した部分のことです。だいたい反物の幅の半分、15cm幅くらい。

●掛け衿(かけえり)
長い衿の上にもう一枚、短い衿をかけたもの。一番汚れやすい部分なのでここだけ簡単に外してお手入れしやすいようにしてあるのですね^^

 

反物だと試着ができないようにに見えますが、お店で身体に合わせていただくことができます。

 

完成したものとは違いますが、手元で反物のまま見ているよりずっとイメージが湧きます^^ 遠慮なくぜひぜひ♪こうして身体に合わせてみてもらって、選んでくださいね♪

 

 

どうやって浴衣のサイズを決める?基本の身丈・裄・幅

 

お店でコレ!という反物を選んだら、サイズを決めていきます。

和装の世界は、専門用語も多いのですが、一度お仕立てを経験すると、和装のことがよくわかりますし、世界にたったひとつの自分の浴衣ができるので、ぜひがんばってみてください^^ 

 

まず基本のサイズとして決めたいのが、身丈、裄、幅、この3つ。順番にお話しますね!

 

身丈は身長を基準に決めよう♪

まず身丈(みたけ)とは、肩から裾の長さを言います。

女性の場合、基本は 身丈 = 身長 とします。

 

女性は帯の下に「おはしょり」という折り返しをつくって着ますね。

おはしょりは短すぎても長すぎてもカッコ悪くて… だいたい5〜7cm、人差し指1本分見せるのがちょうど良いと言われます。

 

女性の浴衣の身丈は、おはしょり を出すために、あたま1個分も加えたその人の身長とほぼ同じ長さにします。そして身長を基準に、グラマラスな方はもう少し伸ばしたり、細い方は少し短くしたり、調節をして身丈を決めます。

 

裄は手のくるぶしの見せ方で決める!

 次に決めるサイズが腕の長さです。

和装での腕の長さは裄(ゆき)といい、背中の中心の縫い目から袖口までのことを言います。

 

袖の縫い目から…ではなく、背中心の縫い目から袖口まで、というのが和装ならではのポイントです♪

 

この裄の長さは、腕を斜め45度に下ろしたときに手首のくるぶしを見せるかどうかで決めます。

 

☑️ くるぶしを隠すとフォーマル寄りで、きちんと感が出る

☑️ くるぶしを見せるとカジュアル寄りで軽やか。

 …と、着姿全体の印象にも大きく影響するのがこの裄の長さ。とっても大事なポイントです!

 

浴衣は軽やかに着るものなので、私は くるぶしを見せる長さがおすすめ。 私の浴衣は腕のくるぶしからさらに1〜2cm程短くつくっています。この方が動きやすいし、手首がすっきりして細く見えるのです♪

 

最近の傾向として、お店にお任せしすぎると、裄は長く作りがちです。なので、ちゃんと自分でどれくらいの裄の長さにしたいのか、軽い雰囲気で着たいのかきちんと感を出したいのか、ちゃんと伝えましょう♪

 

身幅はヒップ周りの長さから割り出す

そして基本サイズの3つめが身幅(みはば)胴に巻いていく幅です

浴衣・きものの場合、後ろ幅、前幅、衽(おくみ)幅と3つの幅があります。

 

浴衣は前で重ねて着る衣装なので

後ろ幅2つ + 前幅 +衽幅 = ヒップ周り

となるように、それぞれの幅を計算していきます。

  

既製品の浴衣のサイズが合わない、いちばんの理由はこの身幅が合わないこと。

 

既製品の浴衣は、ヒップ100cmを基準につくっているのだそうです。

小柄さんだとヒップ100cmじゃだぶだぶ…という方も多いですよね…ぜひしっかりとご自身のヒップ周りを測って身幅を割り出してもらってください。

 

手持ちの浴衣を持っていくと採寸が楽になる

 

イチから測ってもらうのも方法ですが、今持っている浴衣を基準に自分サイズに考えるのもオススメです。


今持っている浴衣をお店に持っていき、
「おはしょりが出ない/長い」
「袖が短い/長い」
「身幅がだぶだぶ…/足りない」
…と伝えると、その浴衣のサイズを測りながら、それを基準にサイズ表をつくってくれます。

 お店の方もイメージが湧きやすいので、すでにお持ちの浴衣を持ち込んで相談するのはとってもオススメです^^

 

浴衣のお仕立て まだまだこだわれるポイントがある!

 

ここまで浴衣の基本のサイズ、身丈、裄(ゆき)、身幅の3つのサイズのお話をしました。

ですが、これ以外にもいろいろあるのが、浴衣のめんど…じゃなかった、おもしろいところ♪♪♪ ぜひ知っておいていただきたいポイントをまとめました。

 

長身の方は、つま下の長さを必ずチェック!

衿の先を「衿先(えりさき)」または「剣先(けんさき)」と言いまして、衿先から裾までの長さを「つま下(つました)」と言います。

 

この長さが大切なのは、着たときに衿先がおはしょりに隠れるかどうかを決めるからです。

 

昔はこの つま下は、身丈の半分、とざっくり決めていたので、特に168cm以上の長身で足の長い方はつま下が短く、着たときに 衿先がおはしょりから見えることがよくあります。

 

ですが、着たときに衿先が見えない or 衿先が1〜2cm程度とわずかに見えるとすると、着姿がすっきりします^^

「着たときに衿先が見えないよう、つま下をとってください」
とちゃんと伝えて腰から足元までの長さを実寸して、つま下の長さを決めてもらってください^^

 

首元すっきり♪ 繰り越し1寸で、衿を抜きやすくする

繰り越し(くりこし)は、衿の後ろを縫い付ける部分を肩の折り目のラインより後ろにずらすこと、そしてずらしたぶんの長さを言います。

この繰り越しをつくるのは、衿を後ろに抜いてうなじを見せる女性の浴衣やきものに特有の仕立て方です。

 

衿を後ろに抜くと、色っぽくて首がすっきりしますが、抜きすぎると品がなくなる…という着こなしの違いが出るおもしろいところですね^^

 

繰り越しを多めに、衿を後ろにずらして仕立てると衿が後ろに抜きやすくなります。

 

繰り越しの大きさは通常最大 3.78cm(1寸)までで決めることができます。  私は浴衣もきものも全部最大の1寸、繰り越しをとっています。

 

お店によっては、「浴衣はあまり衿を抜かない」というお考えをお持ちのところもあり、こちらから何も言わないと、繰り越しを少なめに仕立てちゃうことがあります。なので、繰り越しも任せっきりにせずちゃんと確認してみてくださいね。

 

袖丸で大人っぽいか可愛いかが決まる!

袖のたもとの丸みを、袖丸(そでまる)と言います。

この袖丸は必ず丸く作るのですが、丸みの大きさは変えることができます。

丸みが大きいほど、柔らかくかわいい印象になり

丸みが小さいほど、角ばった大人っぽい印象になります。

 

浴衣売り場に行ってよーく見てみると、ブランドやデザインによってこの袖丸の大きさが全く違います。

 

私は大人っぽく着るのが好きなので袖丸は5分(ごぶ)、丸みを一番小さくするサイズにしています。

この袖丸の大きさも自分で指定できるので、仕立てるときはお店の方と相談して下さいね♪

 

 浴衣のお仕立てでは㎝を使わない

 

ここで長さの単位のお話をしますね。

「繰り越し1寸」「袖丸5分」とさらりと書いてしまいましたが、これは和裁で使われる尺貫法の鯨尺という長さの単位です。

 

昔から使われてきた長さの単位で、和裁の現場では令和の今もなおセンチではなく、必ず鯨尺を使います。(センチでは目盛りが小さすぎるのだとか)

 

お店で採寸したりするときは、わかりやすくセンチで話していても、必ず 鯨尺に計算して、鯨尺で仕立てます。

 

和装で出てくる単位はこちらの4つ。

 

<浴衣・きもののサイズで使う鯨尺>
1丈(じょう)=10尺 =約378cm(3m78cm) 

1尺(しゃく)=10寸 =約37.8cm
1寸(すん) =10分 =約3.78cm
1分(ぶ) =約0.378cm(3.78mm)

 

昔話 一寸法師の「一寸」もこの尺貫法の単位からきているんですね^^

暗算する必要は全くありません!「シャク」「スン」「ブ」が話に出てきたら、長さのことだなとわかれば十分です。「それはセンチだとどれくらいですか??」と聞いてみてください。

 

*ちなみに…同じ尺貫法でも建築で使われる曲尺は、同じ単位を使いながら実際のサイズが違うのだそうです… 鯨尺の1尺= 37.8cmですが、曲尺の1尺= 30.3cm …ややこしすぎる!!苦笑

 

こうして、自分の浴衣サイズが決まったら、尺貫法・鯨尺でのサイズ表をお店から全部メールやメモでもらっておいてください。そして、次に仕立てるときの参考にされてくださいね!

 

つける?つけない?居敷当のこと

浴衣のお仕立ての最後に居敷当をつけるかつけないか、「どうします?」とお店の方に聞かれるかと思います。

 

居敷当(いしきあて)はお尻まわりの裏側にもう一枚くっつけた布のこと。

居敷当をつけるかは通常オプションになります。
ポリにするか、麻にするか…
素材によって値段は変わりますがプラス1000〜3000円くらい。 

 

どんなふうにつけるか私のものをご紹介すると…

こちらは本麻の小千谷縮に、木綿の居敷当をつけたもの。かなり大きめにどどんと。
▼▼▼

 

 

木綿の絞りの浴衣に。おしりまわりだけ小さくつけたパターン。
▼▼▼

白地の綿コーマの浴衣。同じ反物の余り布を使っておしり周りに小さい居敷当をつけるパターン。
▼▼▼

 

小さくつけると、縫い目が表地に必ず出てしまうので、手作りではなくお店で仕立てると大きめパターンが多いですね。

 

居敷当をつけるメリットひとつめは、透け防止になること。

薄い生地の浴衣の場合一枚で着て、外を歩くと、陽の光で足が透けたり…それはちょっと恥ずかしいワという方は居敷当があると安心♪

 

居敷当をつけるメリットふたつめは、おしりまわりの縫い目の補強にもなることです。

立ったり座ったり動作が多い、着る頻度が多い、というときに、一番 負担がかかる おしり周りの縫い目を
補強することができます。

 

ただ、居敷当をつけるネガティブな点もあります。

・一枚布が加わるので単純にちょっと暑くなる

・透ける織り方の浴衣で、中に色付きの長襦袢を着た場合、背中の上半身は長襦袢の色が出て、腰から下は居敷当の白が出る、とチグハグなことが起こる

・表地と違う布を当てる=縮率が違う布を当てる ので、洗っているうちに どちらかがたくさん縮んで縫い目が歪みシワができる可能性がある。

 

居敷当をつける理由、つけない理由はこれくらいでしょうか??

 

私自身は基本は補強のために夏物はほとんど居敷当をつけています。

たくさん着るので居敷当をつけないとたった2シーズンで、おしりの縫い目が裂けそうになるんです笑

ただし、長襦袢と合わせて透け感を楽しむものは居敷当をつけずにいます。

 

 

居敷当は後からお直しに頼んでつけてもらうこともできるので、まずは居敷当をつけずに軽やかに着てみる、で良いのかなとも思います。

茶道をされていたりお仕事で着たりと着る頻度が多い方は、最初から居敷当をつけた方が安心ですね。

ご自身のライフスタイルやこれくらいの頻度で着る!という意思に沿って居敷当をつけるかつけないか、を考えてみてくださいね。

 

お仕立て完成!届いたらやってほしいこと

 

反物を選んで、サイズを自分寸法で決めて、居敷当をつけるか決めて…そうしたらいよいよお仕立てが始まります。

和裁士さんのもとに反物が届けられ、サイズ表に合わせて反物に印をつけて裁断し、ちくちくちく…。

そうしてだいたい1ヶ月程度でお仕立て上がって届きます^^

受取方法は郵送してもらうか、店舗がある場合はお店に取りに行くかどちらかです。

 

仕立て上がってきたら、ぜひやっていただきたいことがあります。

 

それは、しつけ糸を外し、一度ちゃんと着てみること。

ただ羽織るのではなく、帯まで締めてみて欲しい。

 

 

ちゃんと着てみると「あれ?このお仕立て、おかしくないかな?」という違和感に気づくことができ、受け取ってすぐお店に伝えればちゃんと直してくれるからです。

 

私も以前、仕立てたときちゃんと着てみたら掛け衿が少し浮いてしまって、気になって気になって…もう一度お店に持って行き追加料金なく、直してもらったことがあります。

 

一度袖を通すと「自分の浴衣♪♪」とテンションも上がりますし♪♪

 

届いたらそのままタンスに仕舞い込むのではなく、まずはお家で着てみる!ひとりファッションショーをぜひやってみてくださいね♪♪

 

 

さらにもう一つ。お仕立てのお楽しみが、余り布をどうするか♪♪を考えること!

 

 

お仕立ての場合、私たちは反物を購入しているので布が余れば、浴衣と一緒に戻ってきます。サイズによって余る分量は変わるわけですが、この余り布が出るのはお仕立ての醍醐味!!

 

布が50cm近く、たっぷり余った場合はバッグにしたり。

 

浴衣なので扇子にするのも素敵だし。

 

私は懐紙入れや小物ケースに作っていただいたこともあります^^

バッグや扇子、小物類の加工なら、きもの やまとさんがメニュー豊富で私もいつもお世話になっています。
http://kimono-yamato-care.com/mces/index/00044

 

 

鼻緒にして、手持ちの下駄に挿げ替えるのも素敵!

鼻緒加工なら浅草の辻屋本店さんがおすすめです^^
https://getaya.jp/

 

 

自分で半衿にするのもアリですし、わずかしか布が余らなかったら くるみボタンにして帯留をつくるのも楽しい♪

素敵な浴衣生地なので、ぜひ余り布まで楽しんでくださいね!

 

 

 

こうしてオーダーメイドでお仕立てすることが、ある意味当たり前な和装の世界。

世界に1着だけの自分だけの浴衣を着るというのは、本当に幸せだなぁと思います。

この記事をきっかけに、お仕立てのハードルが下がって、お仕立てにチャレンジされる方が増えたら嬉しいです^^ 

 

 

仕立て上がった浴衣のコーディネートが知りたい!

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
  • 浴衣コーディネート、もっと知りたい!
  • 浴衣を着ると地味になっちゃって・・・
  • 背が小さく、浴衣を着ると重く見える気がする
  • 背が高く、浴衣を着るといつもより大きく見える気がする

 

などなど、もっと詳しく浴衣のこと知りたい!と思っていただいた方へ。

 

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