こんにちは。上杉惠理子です。

10月の3連休。いかがお過ごしでしょうか?

9日金曜日には私、こちらのイベントに行ってきました。

第29回 みちのくよねざわ 織の彩展 
https://ksy.sub.jp/yonezawa/

山形県米沢の染織会社さんたちが、年に一度東京で開催されているイベントで、今年で29回目だそうです!すごい!!

「えりこさん、お時間合えば行ってみて〜」と、山形在住で、山形から和創塾を受講してくださった金子聡子さんがご紹介くださいました^^ 

これをお読みのあなたにとって、山形といえば??米沢といえば??

上杉の姓を持つ者としては、米沢藩主の上杉鷹山や上杉神社もとても気になるのですが

「織の彩展」では会期中毎日、職人さんによる紅花染め実演があるそうで、これをお目当てに行ってきました^^

紅花はエジプトやエチオピアを起源で、シルクロードを渡って、「魏志倭人伝」が書かれた頃に日本にやってきたと言われています。

女性の身体に優しいハーブティーとしても知られるサフラワーが紅花、と言った方がピンと来る方も多いかもしれません。

黄色に赤みが入った紅花の花を夏の朝に摘み取り、このお花から布を染める天然染料を取り出すことができます。

紅花のお花が持つ染料は、99%が黄色、赤はたった1%。

紅花、と言われますが、紅花の赤はとても貴重なお色!!

↑手前のお煎餅のようなものが、紅花のお花を潰して発酵して乾燥させた「紅餅」。

紅餅にすることで保存でき遠方に流通もできたので、江戸時代には絹糸と同等の価値があった貴重品だそうです。

紅花栽培は全国で行われていたそうですが、江戸時代から山形は全国の紅花の6割を占める一大産地でした。

紅餅を見て触ったことはこれまでにもあったのですが、実際に染めるところを見るのは今回が初めて!

▼こちらの真っ白なストールを

▼ 紅花の赤い染料液へ、

▼5分ほどで綺麗なピンク色に!!

軟水の山形の雪解け水で、冬の冷たい気温と水温の中で染めることで、紅が鮮やかに染まるのだそうです。

紅花は夏に収穫して、夏に紅餅にしますが、染めるのは冬。

使う水の水質や気温、水温で色が変わる。草木染めならではですねぇ〜〜^^

個人的にもう一つ「なるほどー!」と思ったのが、草木染めの中でも紅花染めと藍染は、媒染剤が要らない「直接染料」だということでした。

こちらのブログにも書いた、玉ねぎの皮を使った草木染めは、ミョウバンを使って色止めしました。

▼▼

キッチンで草木染めに挑戦!
https://kimono-strategy.com/?p=8333

玉ねぎの皮をはじめ、多くの草木染めの染料は、煮出して染料をつくって、布を染めて、染料が布にくっつくように媒染剤にくぐらせます。

媒染剤がないと、再度水で洗うと、色が取れちゃうんですって。(水溶性だから)

媒染剤と合わせることで、最終的な色が変わります。というか、媒染剤に何を使うかで色が変わる。(ほんっと草木染めは化学…!)

ですが紅花と藍染は、煮出さずに染料を作って(煮出さなくても染料になるまで大事な工程があるのですがここでは割愛!)、媒染剤が要らない。

そんな紅花と藍の性質を使うのが、二藍(ふたあい)という重ね染め。

▼藍甕で水色に染めたおいたストールを、紅花の赤い染料に入れると…

▼青と赤で、綺麗な紫色に!!

紫は古くから高貴な色として珍重されていました。その憧れの紫を身に纏う方法のひとつがこの二藍という重ね染め。

藍と紅の掛け合わせの具合で、無限の紫が生まれたそう!

本当にこうして重ね染めするんだ〜〜!藍と紅は媒染剤を使わないからこそ、綺麗に色が重なるんだなぁ〜!!と感激!!

染め職人さん3人のお話もお上手で、山形弁の紹介も楽しかったです^^

そして紅花染め以外にも、山形の自然ならではの着物も見て触れて学ぶことができ、とても良い時間でした。

さらに会場では玉こんにゃくとお漬物をつまみに、山形のお酒のお振舞いも…!ごちそうさまでした!

そしてこの日私の着物コーデは、唯一山形にゆかりがあるものとして、白鷹お召。

山形県置賜郡の織物で、10年ほど前に出会ったもの。

会場にいらした染織会社の方が、「白鷹お召ですよね」「これは**さんのですね」「もう作れないと言っていたので大事にしてくださいね」と教えてくれました。

とってもシンプルな着物なのに… わかるのがすごい!!この着物のルーツを聞けたことも嬉しかったなぁ〜

着物のイベントはいろいろ伺いますが、山形らしさが伝わる素敵な場でした。

みちのくよねざわ 織の彩展 は、来年は30回目。

無事に開催されたらぜひまたお伺いしたい!

それではまた。

和装イメージコンサルタント
上杉惠理子