昨日の記事で
私にきものが自由であることを
教えてくれた人が
二人いる、というお話をしました。
今でこそ、週6日は和装で
きものでどこでも
何でもする私ですが
私自身、昔からこんなふうに
きものが自由だと
思っていたわけではありません。
24歳まで、きものに縁がなく
みなさんと同じく、
きものって大変そうだ!
と思っていましたし、
成人式の苦しい振袖には
コリゴリしたひとりです。
そんな私のきもののイメージを
変えてくれた二人の恩師がいます。
お一人目は
江戸文学者の田中優子先生。
田中先生は当時
私の母校、法政大学 社会学部の教授で
文学の講義を持っておられました。
月曜日の一時間目で
ちょっと大変だったのですが
大好きな授業でした。
田中先生は大学では
スラックスにポロシャツという
ラフな服装なのですが、
テレビや雑誌など
メディアに出るときは
お母様、お祖母様から譲られた
きものを着る方です。
何の話だったか…
前後の話は忘れてしまったのですが
あるときに、
先生が言ってくれたのです。
「きものは動けるんですよ。
私、駅などで
きもので走りますし。」
へぇ〜〜
きものって走れるんだ〜
と、まだ全く
きものと縁がなかった私も
ハッとしたことを
今でも覚えています。
このときの田中先生の一言が
私のきもののイメージを変えた
最初の出来事でした。
そして田中先生の
思い出のきものエピソードが綴られた
『きもの草子』は
10年以上経った今も
大事な一冊です。
田中先生は今、大学総長になられて
とてもお忙しい日々を
過ごされていると伺っています。
一度会いに行きたい…!
と強く思っているところです^^
そしてお二人目。
こちらの方も大学の先生で
女性保健の専門家
三砂ちづる先生です。
三砂先生のご著書は
『オニババ化する女たち』も
脳内転換が起こった名著でしたが
『きものとからだ』は
10年前、
社会人になりたての頃に読み
私のきものとの付き合い方が
決まった一冊でした。
きものはからだにとても良いんだよ
しかもとっても楽だよ
どこでも着れるよ
飛行機も楽だよ
雨でも雪でもチャレンジだよ
と教えてくれた一冊です。
きもので何かする
チャレンジ精神は
三砂先生の本で養われましたね笑
このお二人の先生に
きものを着始めた時期に
会えたことが
きものは自由だ
という私の思いの
ベースになっています。
『きものとからだ』は
『きものはからだにとてもいい』
という文庫本になっています。
きものを身近に感じたい
という方は必読書です^^
写真一枚もないのですが
読むだけで
きものが着たくなる
自分で きものが
着れる気になっちゃう!
不思議なチカラのある一冊です^_-☆
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