きものができるまで

こうやって織るのね!〜読谷花織を体験してみました〜

こんにちは!
上杉惠理子です。

2019年9月6日から8日までの3日間、東銀座の時事通信ホールで開催された沖縄工芸展に行ってきました。

毎年開催されていてもう26回目とのことでしたが私はこの年、初めて行くことができました。

多くの工芸の品々を見るだけでなく、ぜひ体験したいなぁ〜と思っていたのが読谷花織の体験でした。

ちょうど予約ができ、チャレンジできましたーー!わーい!

嬉しい♪♪

読谷花織は花そのものを描くのではなく

①末広がりで子孫繁栄を願う「オージバナ(扇花)」
②裕福になりますようにと「ジンバナ(銭花)」
③長寿を願う「カジマヤーバナ(風車花)」
 (沖縄では97歳で風車を飾るそう)

この3つのパターンを組み合わせながら、浮き織りという技法で織っていきます。

▼上から順に
①オージバナ、②ジンバナ、③カジマヤーバナの紋様

ピアノの足のペダルみたいに、足で板を踏むと縦糸が入れ替わるので手と足と使いながら織っていきます。

糸を浮かせて織って柄を出す…ってどういうこと??と思っていたのがやっとわかりました。

糸の本数を数えて、竹串をさして浮かせます。

なーるーほーどーーー!!!

ほんっとに浮かせて織るのね!!

細い帯なら本当に、焼き鳥で使うこの竹串を使うそうです^^

私が織ったコースターは太めの木綿糸でしたが、糸の本数を数えて、正確に竹串ですくおうとすると目がチカチカ……!!

これを細い絹糸でしかももっと広い幅で複雑な紋様を織るって…すごすぎます。やってみるとわかる手織りの奥深さ。

両端のミミがジグザグですけど笑、無事に私のジンバナ柄のコースターができました❤︎

会場では麻の高級織物 宮古上布の麻糸の手績みの実演や、芭蕉布の糸づくりの実演

三線のお直し相談とかいろいろ見ることができて貴重な機会でした。

沖縄にはいろいろな工芸があります。

昨日見ることができたきものに関わるものだけで

琉球紅型
読谷花織
首里花織
知花花織
与那国織
芭蕉布
宮古上布
八重山上布
ウージ染

こうして一度に見ると、沖縄ってほんとに自然が豊かなんだなと思う。

南国のあたたかさ、太陽のエネルギー、海からの風を受けて にょきにょき育つ植物たち

苧麻(麻の一種)や芭蕉(バナナなど)の幹から糸をつくりだし、シャリンバイやフクギ、ヤマモモ、サトウキビなど草木染めで様々な色を生み出す。

宮古上布のきもの一反分の糸をつくるのに半年かかるとか、ものすごく根気のいる手仕事ができるのも沖縄の自然が豊かで、ひとの心が穏やかだからこそなのかもしれません。

きものを着ることは、その土地その土地の自然と暮らしをそのままに感じて身にまとうこと。

なんて豊かなんだろう。

沖縄の手仕事の作品を見ているだけで、沖縄の自然の豊かさを感じられたとても素敵な工芸展でした。貴重な機会をありがとうございました!!

和創塾
〜きもので魅せる もうひとりの自分〜
上杉 惠理子


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