きものを着こなす

ご報告/二冊目の出版が決まりました

こんにちは。上杉惠理子です。

今日はご報告です。

私の二冊目の出版が正式に決まりました。

自由国民社さまにて、企画会議、経営会議まで通り、昨日2021年7月20日正式決定のご連絡をいただきました。

二冊目のタイトルは

教養としての着物

きものの本を出したいと、出版オーディションに出たのが起業3年目、2018年夏のこと。

興味を持ってくれた編集者さんは4名ほどいらしたのですが、「きものの本って難しそう、売れないんじゃないの?」と当時はどこも企画会議まで通らなかった。

一方で、私のプロフィールを見て「マーケティングの本を書きませんか?」とぱる出版の編集者さんが提案くださって、スッと企画会議も通り、出版に至ったのが一冊目の『弱者でも勝てるモノの売り方』でした。

『弱者でも勝てるモノの売り方』2019年4月発売https://momonohana-hyakka.com/?page_id=41

この本はおかげさまで今も細く長く売れ続けています。この本を通じて出会えたクライアントさんもたくさんいて、本当に書いてよかったなと思うばかりです。

私が出版でお世話になったネクスト著者養成スクールには、卒業後もずっと出版オーディション当日だけはお手伝いに行っていました。

いつかはやっぱり、きものの本を書きたい、と思いはずっと持っていて。

どうしたもんかしら…と思っていて。

二冊目、三冊目と続けて出版していく先輩方を眩しく見ていました。

あるときのオーディションの様子を書いたブログ
https://momonohana-hyakka.com/?p=586

このオーディションでお会いしたのが、一年ほど前から審査員としてお越しくださっている自由国民社の編集ご担当 三田さんでした。

私の一冊目のマーケティング本をお読みくださり、「すごく良い本ですね!二冊目、考えましょう!!」と言ってくださり、最初は次のマーケティング本の打ち合わせをするつもりでオフィスに伺いました。

改めていろいろなお話をしていくうちに、あれよあれよと きもの本で盛り上がり…「教養としての着物」というお題をいただいたのでした。

即、企画書をつくってお送りしたところ、7月の会議にかけていただきました。

オーディションから3年越しで、一歩踏み出しました。

「教養としての着物」は、きものを着る人でも着ない人でも、女性でも男性でも、誰でも読んで「へぇ〜」「ほぉー」と楽しめて、きものの文化ってこういうことかと学べる きもの入門の本です。

きものって何からできているの?

きものの袖ってなんで長いの?

反物って 1mで買えないの?

海外の方やチコちゃんに聞かれそうな、素朴な疑問にも答えていきます^^

「教養としての」というお題をいただいて、最初はちょっと重いなと感じました。きものの世界で仕事させていただいて、このテーマで書ける素晴らしい人がたくさんいるのは知っているから。

本当に、私でいいのか?!とも正直思いました。

ですが、企画が通ったということは、今の私で書けるということ。

神は乗り越えられる試練しか与えない

ドラマ 仁JIN より

この言葉を信じて、心で唱えながら、書きます。

そもそもですが。

「教養」とは何でしょう?

常識を知っていること?博学であること?

私の大好きな本、『世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学』では、「教養とは誤配に気づくこと」という表現があり、こんな言葉があります。

どれだけ多くを知っていたとしても、それだけでは教養といえません。

手に入れた知識や知見そのものが(先人たちからの)贈与であることに気づき、そしてその知見から世界を眺めたとき、いかに世界が贈与に満ちているかを悟った人を、教養ある人と呼ぶのです。

そしてその人はメッセンジャーとなり、他者へ何かを手渡す使命を帯びるのです。

近内悠太 『世界は贈与でできている』

私がきものと出会ったのは、たまたま環境に恵まれたからです。

たまたま、母が和裁士で、母が縫ったきものが家にあった。

たまたま、ご近所で良い着付けの先生と出会えた。

たまたま、学ばせてくれるお店と出会えた。

そうしてたまたま出会ったきものを着始めたら、自分に大きな自信を与えてくれて、生き方を変えてくれた。

さらに調べていくと、袖が四角いのは合理的だし、藍で染めるのは虫除け効果もあるとか生きる知恵が満載。

柄ひとつ家紋ひとつに意味があったり、気が遠くなるような手仕事でできていたり、今や貴重なモノであったりする。

きものって、こんなにすんごいものだったんだ。

すんごいものを私は母や祖母、先の時代の人たちから譲られているんだ。

この圧倒的なギフトを私は母や祖母、作り手さんや昔の人たちには返せない。だから、次のひとへ渡す。

「教養としての着物」という本は、私が幸運にもたまたま受け取ってしまった、先人たちからギフトとしての着物を、次の人に届けるために書きます。

読者さん自身が、きものを持っている持っていないに限らず、たくさんギフトを受け取っているんだと気付いてもらえるよう祈りを込めて。

今日これから編集さんとスケジュール等打ち合わせて、執筆が始まります。また勉強することも増えそうです^^ 

またこのブログでもご報告しますね!
応援いただけたら嬉しいです^^

和装イメージコンサルタント
上杉惠理子