装いはメッセージ|出版パーティの着物コーデは“目的”から決める
こんにちは!上杉 惠理子です。
これをお読みのあなたは、出版記念パーティにお誘いを受けたことはありますか?出版パーティで何を着るか迷ったら、“目的”から考えると決まります。
私が主宰する和創塾の本講座生には、職業、年齢、家族構成、バックグラウンド、様々な方が参加されています。
実は意外と起業家やフリーランスの方も多く参加されています。
なぜかというと、起業すると人前に出る機会が増えるからです。お客様の前に立つだけでなく、人とのご縁をつなぐ場面が増える。そんなときに「勝負服」としてとても有効なのが、着物です。
今回ご相談くださったのは、和創塾の生徒さんであり絵本キュレーターとして活躍されている金子聡子さん。ご友人が本を出版され、初めて出版記念パーティに参加することになり、「コーディネートを相談させてください!」とご連絡をいただきました。
「お祝いだから訪問着と袋帯で行こう」とはご自身で決められたのですが、「その中でどうしよう…?」と相談してくれました。
相談いただいて私がまず聡子さんに聞いたことがありました。
- このパーティに参加する目的を3つ上げてください(無理やりでも3つ笑)
- ご友人が出版された本のタイトルは?
- 会場はどちらですか?
①を聞いたのは、「お祝い」以外の目的を明確にするため。パーティでは多くの人と出会うため、「誰とどんな関係を築きたいか」「自分をどう見せたいか」が大切になります。
②は、本のテーマに合わせてコーディネートできれば、より相手に喜ばれるから。
③は、会場に合わせた装いを考えるため。今回は横浜ということで、「海」「水辺」というキーワードが浮かびました。
着物は、お母様が作ってくださって聡子さんのベストカラーである薄緑の訪問着に決定。
では帯をどうしようかと思っていたところ、候補の中に上がったのが聡子さんが着物を着始めたらお友達から頂いたこちらの帯でした。

車の車輪を柄にした源氏車?…とも違う。え?まさかのザル?…いやいや笑 何の柄だと思います??^^
実はこの柄、
蛇籠(じゃかご)
と言います。
蛇籠は長い籠の中に石を入れて、川などに沈めることで、水の流れを弱める治水の道具。今は鉄線で編みますが、昔は竹だったそうで、実は生活に身近な道具。きものでは、水辺を表す柄として意外と登場頻度が高いのです。
堤防などなかった時代。昔の日本はもっともっと川や海が身近だったのでしょうね。
しかも聡子さんのこの帯は、その蛇籠が波をが続くように描かれる青海波(せいがいは)状に並んでいます。青海波は無限に広がる波の文様に、未来永劫の願いと、人々の平安な暮らしへの願いが込められた縁起の良い柄です。
横浜という場所にも合い、意味としてもお祝いの場にふさわしい。そして何より、候補の中で一番明るく、存在感があった帯でした。
こうして「想い・場所・意味」がすべて重なったコーディネートが完成しました。
そんな帯を使ったコーディネートのお話を聡子さんもご自身のブログにもまとめてくださいました^ ^ぜひご覧になってください♪
装いはメッセージ。
その人の想いや人柄を、自然と伝えてくれます。
しかも多彩な色柄がある着物は、幅広い表現ができます。あなたはどんな想いを込めて
今日の装いを選びますか?^^
和装イメージコンサルタント
上杉 惠理子