GW開けの先週初めに
金沢と新潟に行ってきました。
ひとりきままに
きものでのんびり歩いてきました。
今回の北陸旅を決めた
一番の理由はここに来ること。
知足美術館
歌川広重 東海道五十三次展
http://chisoku.jp/
私、美術に詳しくはないのですが
江戸時代の版画絵
浮世絵は好きで
浮世絵の企画展には
ついつい足を運んでしまうのです^^
歌川派なので
歌川広重
と呼ばれることが多いのですが、
本名は安藤広重なので
「安藤」姓でご存知の方も
いらっしゃるかもしれません。
今年はちょうど
広重生誕220年です。
浮世絵は版画なので
手書きよりも量産ができたので
江戸など町民にとっては
雑誌のようなものでした。
東海道五十三次はまさに
旅行ガイドブック
のようなもので
当時から大人気だったそうです。
浮世絵の制作工程について
ご興味のある方は
こちらがわかりやすいかと。
https://www.adachi-hanga.com/ukiyo-e/quality/flow/
(アダチ版画)
広重の東海道五十三次は
私の父が生前、2枚ほど
復刻版を買ってきたことがあり
その良さを熱く語ってくれたことを
覚えています。
(今も家にあるのかな…)
広重の五十三次を
全部一度に見てみたーい!!
と、ミーハー心で
新潟まで行くことにしました。
ちょうど会社員時代の友人が
金沢でゲストハウスを
やっているので
春の金沢と合わせて行くことに。
金沢に2泊し、3日目の朝。
朝7:50金沢駅発の
新潟駅行きバスに乗ります。
同じ北陸なのですが
電車で行こうとすると
乗り換えが多くて
意外と遠回り。
バスの方が
日本海に沿って一直線で北上し
乗っているだけなので
楽ちんだなぁと選びました。
富山県の
立山連峰も眺め
途中の休憩場所で
日本海の海も見て
約4時間半
のんびりバスの旅で
新潟駅につきました。
そして、新潟駅から
さらにバスで20分ほど。
知足美術館は
新潟県県庁のそばにあります。
やっと着いたーと美術館に入ると…
東海道の53の宿場の風景と
日本橋と京都を足して
55枚がずらり。
父が見せてくれた絵は
雪景色の15. 蒲原と
雨模様の45. 庄野だと
思い出しました^^
人間の手をあまり入れず
もともとのこの国の自然風景は
こうだったのだと
大切なことを教えてくれました。
きものに下駄で旅をする
当時の人たちも描かれていましたよ^^
カフェでコーヒーもいただき
3時間ほどゆっくり
過ごしてきました。
この知足(ちそく)美術館は
建設コンサルタント
(株)キタックの
創業者であり現会長の
中山輝也さんが建てたもの。
個人所蔵の美術品を
会社の地域への社会貢献として
展示しようと
平成8年にオープンしたそうです。
中山さんは
どんなに仕事が大変なときでも
美術品を見ると心が癒されると
少しずつ美術品を
集めるようになったとのこと。
東海道五十三次は
美術館をつくるお話が出た頃に
全部揃っているものがあるのだけど
とある筋から話があり
どうしても欲しくて
買ってしまったとか!
一枚も欠けることなく55枚、
しかも状態も素晴らしい。
知足美術館の「目玉」として
2年に1回ほど、
一気に公開しているとのことです。
中山会長さんは
今年80歳。
美術館の名前は
会長の座右の銘
「我唯知足」
から名付けたそうです。
今もこの美術館の館長として
無理しすぎない
細く長く続く美術館運営を
されているそうです。
ご自身の趣味を
社会貢献に変える
経営者としての在り方も
学ばせていただきました。
今回の五十三次展は
今週5月19日まで。
ご興味のある方は是非^^
http://chisoku.jp/
他にも今年は全国で
広重の企画展が開催されているので
チェックしてみてください♪