こんにちは。上杉惠理子です。
紫陽花が咲きはじめ、夏ものも着始めた2021年5月終わりの週末。江戸時代にタイムスリップしたようなお店に行ってきました♪
浅草好きを標榜している私ですが、櫻田さんを知ったのはつい最近のこと。浅草の雷門のある通り沿いにある、創業43年のお店です。近くをたくさん歩いているはずなのに…私としたことが!!!笑
ご一緒してくれたのは、和創塾の卒業生で食べトレ インストラクターの ほそかわゆみさん。
浅草含む台東区の青年会議所で地域活動にも奔走されている方なので、浅草つながりでお誘いしました^^
私のきものは、5月末とはいえもう初夏の陽気だったので単のきもの。紫陽花が咲きはじめたので、今年初で紫陽花柄の名古屋帯を出しました。
囲炉裏端での炭焼きで、匂いがつく可能性もあるので、ゆみちゃんはポリエステルの洗えるきもので^^
「江戸料理」ということで、江戸時代にあった食材を使い、江戸時代の調理法で出すことにこだわっているお店です。
江戸時代の調理法で一番美味しいのは、炭であぶること。玉ねぎや白菜など江戸時代になかった野菜は使わず。お肉類はウズラや猪など意外と食べられていたんですね。
炭であぶったノドグロにつけるタレは、煎り酒という江戸時代の調味料!
日本酒に梅干しと花がつおを入れ、ことことと煮詰めてつくった煎り酒は、江戸時代の食卓には欠かせなかった調味料だったそうです。醤油よりも塩気が少なく、まろやかでノドグロの美味しさを引き立てていました。
炭焼きって…本当に美味しい…!夢中で食べちゃう❤︎
締めは、胡椒飯。江戸時代の文献を調べて、櫻田さんで復活させたメニューだそうです。白米に胡椒を混ぜ込んで、お出汁をかけていただきます。
人生で初めていただくお味。ほっこり、というより、ハッと目が覚める美味しさでした!←伝わる??苦笑
デザートには、お煎餅とみたらし団子を自分で焼いていただきました♪
焼き立てのみたらし団子って、めっちゃ美味しいんですね!!カリッとした香ばしさとタレが合う〜♪
この櫻田を43年前に創業されたのが、現在も社長さんでいらっしゃる櫻田勝彦さん。火加減を見ていただきながら、いろいろお話くださいました^^
櫻田さんは江戸っ子四代目で、大学を出てまず銀行に勤めたそうですが、違うことやりたいなー料理がいいかなーと転職。はじめはお寿司屋さんになることを考えたのですが、浅草は「すしや通り」もあるほどお寿司屋さんの激戦区。
そこで炭焼き料理をはじめ、池波正太郎の小説などを参考に、だんだんと江戸料理にこだわっていったそうです。
確かに、鬼平犯科帳ファンにはたまらないお店だと思う!!
お店の中の柱や建具は、京都の町家から譲り受けたもの。文久3年(1863年)に京都三条に建てられた建物が解体されるときに譲り受けたものだそうです。
約150年の時間をかけて、ゆっくりと年月をかけて変化した木の風合いがなんとも落ち着きます。
ずっと落語も応援されているそうで、奇数月には店内で落語会も開催しています。櫻田さんで腕を磨いた落語家さんはみんな出世するのだとか!素敵❤︎
私たちがお食事いただいている間、他のお席に おしゃれなきもの姿の男性がひとりで召し上がっていて…タダモノじゃないなと後から伺ったら落語家さんでした!
こうして人が語り伝えてくれる歴史、建物やお料理を通じて伝えてくれる歴史は、本で読むのとは違う、まさに生きた歴史。私はこういう場所にいて、社長さんのお話を聴いているだけでキュンキュンしちゃう笑
とっても素敵なお店♪ 今回はこっそり(?)二人で行ってきましたが、またイベント企画してみなさんをお誘いして行きたいお店が増えました^^
手軽なランチメニューや茶屋メニューも増えているので、浅草に行かれる際はぜひ寄られてみてください^^
和創塾 〜きもので魅せる もうひとりの自分〜主宰
上杉惠理子
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