季節・シーン別の着こなしポイント

迷ったらカット♪日本文化は引き算の美学

こんにちは。上杉惠理子です。

先日、草月流いけばなの八月のお稽古に行ってきました。

きれいなミント色のきものですが、本麻なので汚れてもお家で洗えるのでお花のお稽古でも安心して来て行っています^^ たもとクリップを使うと袖も邪魔になりません♪

毎月1回、ゆっくり通い続けて3年半。

月2回とか、もう少し通えたらいいのになと感じる「腹八分目」の具合がちょうど良くて、気づけば意外と長く続いています。

いけばなを通じて、たくさんのことを学んでいるのだけど、今日はそのひとつをシェアさせてください^^

それは。

減らすこと

たくさんのお花を集めかたまりにして魅せる西洋のフラワーアレンジメント。

それに対して、日本のいけばなは、空間も含めて作品にするので、

枝一本、葉一枚を減らせるか、が作品の美しさの決め手。

以前のお稽古の写真ですが例えば…

どこを切ったら/どこを減らしたらスッキリするのか、見極めるのが本当に難しいなと思います。

↑の写真たちも、自分で生けた後、先生に「ここカットしたらどう?」と教えていただいて気づいたものがほとんど。

しかも切ってしまったらもう戻せないので、もったいなくて最初は本当に切れなかった。この葉っぱ/この枝があるのが、このコの個性、とも言えるし。。。 

ですが、先生はいつもおっしゃるんです。

「迷ったらカット♪」と。

髪の枝毛を取ってあげるようなもの。きちんとカットした方が、人の髪も綺麗でしょう♪と。

何かを「足すこと」よりも、「減らすこと」って本当に難しい。

足すよりも減らす方が勇気が要る。

そもそも、どこを減らせば全体が調和するのか、見つけるのが難しい。

いけばな、茶道、きもの…

日本の文化の共通点は引き算の美学

多くを使わない。多くを語らない。

そのかわり見えないところでの準備、創造力、背景の空間などが美しさに直結する。

私にはこれが本当にエコロジーに感じて、地球に優しいなと思うし、私自身にもとても心地がよいです^^ 

そして、これって仕事や人間関係、お部屋の片付けにも通じるよなぁと思うのです。

日本の文化の本質ってなんだろう?

日本の文化の良さを生活に取り入れるってどういうことなんだろう?

私はいけばなは教えないけれど、きものを通じて、その鍵をお伝えしています。今、きものを着こなす意味は、意外と深いものがある。

この秋開講の和創塾でも、たくさんお伝えしていこうと思っています^^

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上杉惠理子