こんにちは。上杉惠理子です。
先日、こんなお店を紹介いただきまして行ってきました^^
アンティーク山本商店
https://www.antique-yamamoto.co.jp/
東京、下北沢と東北沢の間、井の頭通り沿いにあるお店。近くに行くとすぐにわかる大きな看板、大きな店舗!!
軒先にずらりとアンティーク椅子が並びます。
この建物、1階、2階、地下1階と3フロアもあって、中には箪笥、時計、照明などなどアンティーク家具がぎっしり…!!
ホームページを見ると常時2000点以上の家具が並んでいるとのこと…!!
作られた年代やどのように使われてきたのか、わかるものは丁寧に説明がついています。
古いものは明治時代のものもあるし、船箪笥という輸送船の中で使われた堅牢な箪笥などもありました。
桜、花梨、桐、楢…いろいろな木で、当時の職人さんが丁寧につくった家具。
丁寧に使われて、山本商店さんにやってきて、ここでまた丁寧にメンテナンスされている家具。
多くの家具に「売却済み」の札がかかっていて、また新たな門出を迎える家具。
うっとりでした。
長く大事にされている物に触れると、どうしてこんなに幸せな気持ちになるのでしょうか…❤︎
山本商店さんは、現在の3代目店主さんのお祖父様がはじめられ、創業70年余。
一般の方への売買はもちろん、ドラマや映画への美術協力もたくさんされているそう。
ホームページには3代目のブログがあって読んでみたらなんと
全部手書き!!!
達筆で、お話もコンパクトにまとめられていて、とっても読みやすいです!
内容はお祖父様の創業のお話や、家具についてのお話しがたくさん書かれていて、とってもおもしろいのです。
私も普段、着物の仕事をしていてよく聞かれるのが
「着物って収納どうしたらいいのですか?」
「桐のタンスがないと着物はダメですか?」
と収納のこと。
着物専用のタンスがなくてもできる着物収納もお伝えしていますが、着物=桐箪笥のイメージは強いなぁと感じています。
3代目さんのブログによると、
箪笥が普及するのは江戸時代後期!!
結構、最近だ!!と私は思ったのですがいかがですか??^^
引き出しがある箪笥は、丈夫で良質な木材と作る技術も必要だったので、社会が安定し商工業が発展したからこそ生まれたもの。
それまでは行李やつづらなど「大きな箱」に服などを入れていたのですね。
箪笥に使われた木材は、杉、檜、栗、欅、楠など様々だったそうですが、
特に日本で広がったのが、桐(きり)の木
桐を家具に使うのは、日本以外では珍しいそう!
桐の特徴は何といっても調湿効果です。
湿度が上がると桐が湿気を吸って、箪笥の中の湿度が上がるのを防いでくれるので、湿気に弱い絹の着物たちを守ってくれるのです^^
しかも、発火温度が高めで燃えにくい。
これが夏は多湿で、木造家屋で火事の心配がある日本で桐が好まれた理由と、3代目も書いていらっしゃいます。
着物には桐箪笥がぴったりなのは確かですが、桐でなくてもいいし、箪笥でなくてもいいんですよね^^
着物の保管と収納方法については、こちらの記事にまとめています。
箪笥ひとつでも、この国の歴史が見えて本当におもしろい。
山本商店さんには、価格帯様々な素敵な箪笥がたくさん並んでいました!
行李もありました♪
着物の収納家具をお迎えしたくなったら、山本商店さんもチェックしてみてはいかがでしょう?^^
私もまたゆっくり遊びに行ってみます♪
和創塾〜きもので魅せる もうひとりの自分〜主宰
上杉惠理子