こんにちは。上杉惠理子です。
落語好きな私。3月31日春分の日に久しぶりに、新宿末廣亭へ。世の中は野球で盛り上がっているところ、ひとりてくてく落語を聴きに行ってきました^^
末廣亭は、毎日気軽に落語が聴ける寄席のひとつ。
寄席は1ヶ月を10日ずつ、上席・中席・下席と分け、お昼スタートの昼席と夕方スタートの夜席と毎日やっています。
落語家さんだけでなく、漫才やお三味線やマジックなど「色もの」の芸人さんも出ます。
ひと組15分ほどでどんどん演目が進むショーケースのよう。
夜席は16:30スタート、終わるの20:30の4時間コースとかなり長め。再入場はできませんが、途中入場・途中退出はできます。
昼席と夜席、それぞれトリ(最後)に出演するのが主任の落語家さん。
主任はその前に誰に出演してもらうか、自分だけでなく席全体の構成も考えるお役目もあります。
末廣亭の主任を務めるのは、落語家さんにとってとても特別なことだそうです。
3月21日から末廣亭夜席の主任を務めていらっしゃるのが笑福亭羽光師匠。
羽光師匠は一年ほど前から落語会で聴くようになり、最近すごく好きな落語家さんのおひとりです。
▼初めて羽光師匠を聴きに行ったときのブログはこちら
落語の醍醐味はお席亭にあり!/第4回はしもと落語会
https://momonohana-hyakka.com/?p=976
上方落語の方ですが江戸落語もできて、落語関係の賞を三冠取っている実力派。しかも、エッチ系な「私小説落語」、ぶっ飛んだSF落語など、オリジナルの新作落語もたくさんお持ちで幅が広すぎる…笑
落語会に行くと懇親会で一緒に飲み、帰りは一緒に電車で帰ってくる。すごい人なんだけど妙に身近な方です笑
そしてこの日、ゲストで登壇されたのが立川市の彦さん。
立川志の輔師匠の5番弟子。同世代で妙に付き合いが長くなり、私もこれまでに3回、志の彦落語会を主催しています。
▼昨年末の落語会開催レポ
立川一門は普段、寄席に出ません。ですが今回、羽光師匠が21日のゲストに志の彦さんを呼んでくれました。
末廣亭の志の彦さんはレアなので、これは行かねばと思ったのでありました^^
前置きが長くなりましたが…
いや〜〜おもしろかった!!
16時半の開口一番から入り、20時半まで飽きずに大笑いしながら聴いてきました^^
寄席のおもしろさのひとつは、誰が何を話すのか、基本その場にならないとわからないこと。
落語家さん自身も、前にやった人と被らないよう、今日のお客様に合うよう、その場で演目を決めます。
志の彦さんは真っ黄色の着物で「片棒」という古典落語をやってくれました。
とある旦那さんが、息子3人にそれぞれ「私が死んだらどんな弔い(お葬式)をしてくれるんだね?」と聞いていくお話。
私は祭り好き次男の案が好き♪
お囃子鳴らして、山車が出て、神輿担いで、花火があがる笑
途中で「テンツクテンツク…」と歌ってくれるのが可愛くて、昨日も聴けて嬉しかったです♪
落語ってオチも知っているのに何度聴いても楽しいから不思議です。
そして、トリの羽光師匠!!
上方落語の古典で、大ネタと言われる「土橋萬歳」
遊び呆けている若旦那と、若旦那を心底心配する番頭さんの人情話。
落語は座布団の上に座ったまま、ひとりで話す芸能です。
ですが「土橋萬歳」は途中でお三味線の音楽が入り、照明も暗くなり、最後は立ち回りのようなアクションがあり!!
圧巻!!
30分を超える作品!この作品を演じるために、ジムに通って体力をつけたそうで…納得。
落語を超えて、もうお芝居でした…!!
羽光師匠主任の10日間。羽光師匠ご自身も演目を毎日変えるそうです。
「土橋萬歳」を聴けたのは昨日だけ。
昨日のお席の貴重さに… くらくら目眩がしそうでした。
今日は何が聴けるかわからない、同じ作品を次にいつ聴けるかわからない、ライブの寄席の素晴らしさを改めて感じました。
終演後、志の彦さんから「高座から上杉さんばっちり見えました笑」とメッセージをもらいました^^ 三列目の端っこでおとなしく見てたんだけどな笑
寄席は夜席通して聞くと大人3000円。18時半過ぎからは割引もあります^^
もし3月30日までに新宿に行くことがあったら末廣亭へぜひ。
いつも飄々としている羽光師匠がすんごい気合い入れて末廣亭初主任に臨んでいらっしゃるので、私もまた行こうかなと思っています^^
ええよ〜落語。聴けば聴くほど好きになる^^
着物でのお出かけ先にもおすすめです♪
それではまた!
和創塾〜きもので魅せる もうひとりの自分〜主宰
上杉惠理子