こんにちは。上杉惠理子です。
暑かった2023年夏もやっと落ち着き…10月も半ばになり涼しくなったからか最近よく出かけていて、ご報告が追いついてない気がします笑
10月14日土曜日も、東京は良き秋晴れで、てくてくと代官山と銀座に行ってきました^^
代官山は、代官山蔦屋書店さんへ。
14日・15日と文具のイベントがやっていて、そこに私の大好きな有隣堂さんが出店されているのです♪
今年春先に有隣堂さんの公式Youtube「有隣堂しか知らない世界」と出会い、登場するMCブッコローちゃんも社員の皆様も、紹介される文具や本にもどハマりしまして、今に至ります。
Youtube「有隣堂しか知らない世界」
https://www.youtube.com/@Yurindo_YouTube
「有隣堂しか知らない世界」について書いたブログはこちら
https://omoito.com/?p=781
今回のイベント会場は蔦屋さんだけど「ブッコローグッズを身につけてきてくださいね」とYoutubeで呼びかけられていましたので、私も我が家のmyブッコローちゃんと行ってきました^^
ブッコローちゃんカラーのオレンジの着物や帯なんて持ってないよなぁ、、、と思ったら、ありました!!
サファリの夕陽の帯!
緑の帯締めを組み合わせ、ブッコローちゃんカラーコーデ♪
とっても目立ったので、有隣堂の社員さんにも声をかけていただきました^^ ありがとうございます♪
すんごい人気で、物販コーナーもずらりと並んでいて購入はしなかったのですが、私自身の個人的ミッションは達成したので大満足でした❤︎
それでですね、今日のメインはここから!
代官山の後、いつもお世話になっている銀座もとじさんへ。
片岡鶴太郎さんのギャラリートークを聴きに行ってきました♪
芸人で、ボクサーで、俳優で、画家の片岡鶴太郎さんが描いた、15点の額裏の作品展が開催されているのです!
男の粋は羽織の裏 〜片岡鶴太郎、男の粋を描く〜https://www.motoji.co.jp/blogs/events/kataokatsurutarou202310
私の『教養としての着物』でも書いていますが、
額裏とは羽織の裏地のこと。
江戸時代、幕府から贅沢禁止令(奢侈禁止令)を出された町人の男衆は、表向きは幕府の命に従い無地や縞の着物を着ましたが、見えない羽織の額裏や長襦袢には、派手に好きな柄を用いて、自分のおしゃれを楽しみました。
額裏や長襦袢を派手にして楽しむ男着物の流れは、「裏勝りの美学」として今も残っています。
「(銀座もとじの)若旦那が社長に就任されたお祝いに」と鶴太郎さんが 額裏を描きましょうとおっしゃったのが今年の年始のことだったそうです。
もとじさんのinstagramでは、15点の作品もメイキング動画も紹介されています。
普段の作品は和紙で描くところ、今回は羽織の裏地になる額裏なので、絹布に直接描くことになります。
いろいろと勝手が違うので、東京友禅作家の生駒暉夫先生の工房で、先生のサポートのもと描いたそうです。
一文字の書のなかでも、ぼかしたいところとぼかしたくないところがある。
ぼかしが出ることを「泣く」というそうで、「ここは泣かせたい」「ここは泣きを止めたい」と細かに相談しながら、染料を調節されたそうです。
しかも絹は一枚一枚、「泣き」の具合が違う。
それぞれの布の端っこで色を試した様子が残っています。縫い代で見えなくなるからこのままなのですね^^ これが見えるのも、額裏の作品ならでは!
鶴太郎さんが白生地に描いたあと、鶴太郎さんと生駒先生ともとじの二代目社長 啓太さんの3人で周りを何色にするか相談して決定。作品の周りのぼかしの染色は、生駒先生ご自身が手掛けられました。
最初は1点の予定でしたが、鶴太郎さんとっても楽しかったそうで笑、一日5点ずつ、3回先生の工房を尋ね、全部で15点になったそう!
ずらりと並んだ15点、圧巻です…!!
それぞれどんな想いで描いたのか、一つずつお話くださりとても充実の時間でした。
私、鶴太郎さんのことはもちろん存じていましたが、作品をじっくり拝見するのもお話を伺うのも初めてでした。
鶴太郎さんが使うお色が独特。寿の伊勢海老も、赤というかピンクというか絶妙なお色で素敵だなぁと思いました。
ものすごいヨガの実践家でもいらっしゃるので、怖めな人かと思いきや… とっても気さく!お話もとてもお上手で、引き出しもいっぱいお持ちで、本当に楽しいトーク会でした^^
もし私がひとつ選ぶなら… 不動明王さまの額裏を選びたいと思いました。
この背景も火のように白いぼかしが入っていますが、これも珍しいこと!
この不動明王さまを背中に背負ってたら、ものすごく身が引き締まりそう。。自分を律するためにこれにしたいな。もう売切御礼ですけど!
最近は男着物も、戦国時代以前の華やかな雰囲気の着物も増えてきました。額裏でなくても、個性的な柄の着物があります。また、男物にとつくられた額裏を女性の羽織にしても素敵♪
額裏も、着物の絵羽模様も、帯も、着物には絵を描けるところがいっぱいあります。
絵を身にまとうのが、着物らしさであり、着物が着物である本質のひとつだと私は思っています。
だた壁かけて眼で見るのとは違う、
絵との距離感の近さ
絵との肉肉しい関係
が着物では生まれてくると感じます。
しかも額裏なんて、普段は他人に見えないし!!!笑
独特な絵との関係性ができるのだろうなぁと思います。
素敵な機会をくださった鶴太郎さん、そして銀座もとじさんに心より感謝申し上げます。
和創塾〜きもので魅せる もうひとりの自分〜主宰
上杉惠理子
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