こんにちは。上杉惠理子です。
今日1月30日は、2ヶ月半待ちをしていたお品が届きました。

向島めうがや さんで、作っていただいた足袋♪
「めうがや」と書いて、ミョウガヤと読みます。
『教養としての着物』の最終章の最後の項目でご紹介した、江戸時代の慶応3年創業の足袋専門店です。
その人の足に合わせたオリジナル型紙で作る足袋はもちろん、既成の型紙で作る足袋でも、全て注文が入ってから、昔ながらの道具を使い、専用のミシンでひとつひとつ手作業で作ってくださいます。
現在は東京都墨田区にお店がありますが、催事で全国の百貨店や着物店に出張されることもあるそうです^^
めうがやさんと私の出会いは2021年。
普通に着物店で売っている足袋がどれも合わないと、和創塾の塾生さんにご相談をいただいたことがきっかけでした。

足袋って…
着物や帯のように華やかさはないけれど、足元を支えてくれる大事なもの。
足袋一筋のお仕事を続けていらっしゃるお店があるのだと、めうがやさんでめちゃくちゃ感動しまして、『教養としての着物』でもご紹介させていただいたのでした^^
昨年11月、久しぶりにお店に伺って注文してきました。
今回の私の足袋は、既製の型紙を使っての注文でしたが、年末年始を挟んだこともあり2ヶ月半待ち。
のんびり待っていたので、届いて嬉しいです^^
嬉しくて、「開封の儀」を動画に撮りました♪ せっかくなのでyoutubeにもアップしてみたので、よかったらご覧になってください^^
めうがやさんの足袋 開封の儀
https://youtu.be/ae0o_6t2l6I?si=ivHdpb32bih1Qt00
久しぶりのyoutube動画… もうちょっと喋りたかったんですけど、くしゃみが出そうになって止めちゃった笑
見ていただきたいところは、
・左右の足袋を重ねてとめている、紙のタグ
と
・足袋の留め具、こはぜに「えり子」と入れてもらった名入れ
でしょうか^^
私が普段使いをしている白足袋は1100円。
めうがやさんで作っていただいた既製サイズの白足袋は4000円。
ざっと4倍価格が違うわけですが、何が違うかというとやはり
サイズと生地の良さ。
既製サイズといっても、めうがやさんではつま先から踵までの長さだけでなく、甲の高さや幅などで複数のサイズをお持ちです。
試し履きをしながら選んだ足袋は、やっぱりフィットするなぁと思う。
今回の私の足袋は、既製の型紙で、こはぜを止める掛け糸の位置を少し内側にずらすという微調整もしていただきました^^
そして、めうがやさんの生地も違うなと。
新品同士を並べてみても、存在感が全然違う。
実際、履いていると1100円の足袋は、鼻緒があたる部分が破けるのが早いんですよ〜〜!

↑右側が、めうがやさんの足袋です。
足袋をお客さんひとりずつ作ってくれる専門店は、それこそ皆が着物を着ていた時代は、街にひとつは必ずあったそうです。
それが今、全国でも指折り数えるほどに。
ここまで減ってしまうと、めうがやさんのようなお店は貴重で、かなりお忙しそうです。
日本舞踊や能楽などをされる方は、ピッタリ足にあった白足袋が必ず必要なので、そうした方々からのご注文が絶えないから。
もちろん大変なお仕事だと思うのですが…
ビジネスを続けること
それこそが価値だと、着物業界で長くがんばっていらっしゃるお店と出会うと感じます。
そんなお店との出会いがあるのも、着物のお仕事をしている醍醐味です^^
めうがやさんの足袋と、いつものお手軽足袋と。使い分けながら、2025年もたくさん着物を着ていこうと思います♪… って、一月も明日で終わるけど!
和創塾〜きもので魅せる もうひとりの自分〜主宰
上杉惠理子