こんにちは。
上杉惠理子です。
これをお読みのあなたは、きもの生活を楽しんでいらっしゃいますか?
それともこれから、いつか着てみたい!と想いをお持ちの方でしょうか?
今日はこちらの質問に、私の考えをお答えしようと思います。
着物着られるようになりたい!
と思いつつ遅い出産などでそのままです。
浴衣も危うい状態です。卒入学式に着物でくる若いお母さんを羨ましくみるだけに成り果てた私が、どこから始めたらよいのか、本当にはじめの一歩はどこから始めたらよいのか、おすすめDVDや御本をお勧め頂きたいです。
そして、着物生活をいつか!と思いつつ諦めないためにはモチベーション維持以外に何が必要なのでしょうか。
(Wさん/千葉県在住)
Wさん、ご質問くださりありがとうございます^^
今日は私の経験と私見で正直に書かせていただきます。
ご気分害したら本当にごめんなさい。
着付けをマスターするために、私のおすすめ書籍はこちら
「おすすめのDVDや本を紹介ください」
とのことですが無料のyoutube動画でもなんでも良いと思います。
大事なことは、これと決めたら浮気をせずそのやり方で一通り学ぶこと。
着てそのまま外に出るまで、やり切ってください。
今はyoutube動画でも書籍でもたくさん着付けの方法は出ていますが、人によって微妙に違うのでいろいろ見ているとよくわからなくなります。
敢えて本&DVDの中から選ぶならこちらが私は好きです。
着物屋くるり
DVDで着物の手ほどき 着付けと帯結び
https://amzn.to/2zgJc2V
絵や写真がきれいだし、帯締めや帯揚げの結び方が自分で着る人向けの視点になっています。
よかったら探してみてください^^
着付け本には書いていない、着付けをモノにする決め手
ですが。
「モチベーション維持以外に」と書いていただいているのに大変申し訳ありませんが…
着付けを自分のものにするために本当に必要なことは
ノウハウよりもメンタルが決め手です。
「きものが着れないなんて 日本女性として恥ずかしい」
「きものはきちんと正しく着ないといけない」
「美しく着れないと自分が許せない」
…というような「〜〜せねばならない」という思いが強い方は、かなりの確率で途中でストップします。
着付けができるようになっても、その後に着なくなったりします。
実はきものも…メンタルが決め手です。
「いつか、きものを」と思っている方への3つの質問
そこで今日は
「いつかきものを着たいな」と思っている方に考えてみて欲しい3つの質問
をお届けします。
できたらひとりでゆっくり、できたら紙とペンを持って、文字で言葉を書きながら考えてみてください。
Q1.
あなたの人生で初めてきものを着てみたいな♪と思ったのはいつでしたか?それは何をみて、どう感じて、きものを着てみたいと思いましたか?
Q2.
きもののことで素敵だな♪ 楽しいな♪とポジティブな気持ちになった体験を3つ思い出してみてください。ご自身がきものを着た経験はもちろん、何かを見たり聞いたりしたときのことでもOKです。
(3つ以上でも構いません)
Q3.
きもののことでつらい思いをしたこと、反省や後悔、やきもちなどネガティブな気持ちになった体験を3つ思い出してみてください。
(3つ以上でも構いません)
例えば、私だったら…
Q1.
たしか大学2年生頃、付き合い始めた彼と花火大会に行くのに
浴衣を着たいと思ったのが自分から着たい!と思った最初。
浴衣で彼と花火って周りの友達が楽しそうに話していて自分もやってみたくなった。
Q2.
・留学先でイベントで浴衣を着ると話しかけてもらえて嬉しかった!
・浮世絵のきものの絵を見ると江戸時代の様子が思い浮かんで楽しい。
・きものの歴史の話を聞くと楽しい
Q3.
・成人式で、自分はレンタルで選んだ振袖を着たけれど太って見えるし苦しいし自分は最悪。式のときに他の友達の振袖がめちゃくちゃ素敵でうらやましかった(特にママ振の友達が素敵だった)
・24歳まで、母のきものにも和裁士の母の仕事にも興味を持たず、生きてきてしまった後悔。
・父方の祖母も、きものが好きでたくさん持っていたのは知っていたけど興味を持たず見せてとも言わず、生前はきものの話をしなかった後悔。
…という感じでしょうか?
きものが好きな自分の原点を探す質問
Q1.
あなたの人生で初めて
きものを着てみたいな♪と
思ったのはいつでしたか?
それは何をみて、どう感じて、
きものを着てみたいと思いましたか?
Q2.
きもののことで
素敵だな♪ 楽しいな♪と
ポジティブな気持ちになった体験を
3つ思い出してみてください。
この最初の二つの質問 Q1. と Q2.はきものが着たい・憧れるという自分の気持ちの原点を見つけるため。
きものが好き、と言っても、きもののどんなとことが好きなのか人によってかなり違います。
ご自身のきものの好きポイントが掴めると、着るようになった後、情報に振り回されなくなって本当に楽しめるようになります。
自分の気持ちの原点を見つけて大事にしてあげてください^^
一歩行動できない、心のブレーキを見つける質問
Q3.
きもののことでつらい思いをしたこと、反省や後悔、やきもちなどネガティブな気持ちになった体験を3つ思い出してみてください。
この質問はちょっとしんどいかと思いますがぜひ取り組んでほしい。
お母さんが きものが好きだったけど、一緒に歩くのは目立つから嫌だったとか。
子どもの頃にお母さんから「あなたは きものが似合わないわねぇ」と悪気なく言われたとか。
おばあちゃんが きものに散財する人で、きものは手を出しちゃいけない!とお母さんに教えられてきたとか。
呉服屋さんで高価なきものを売付けられたとか。
着付け教室に通ったのに挫折したとか。
…みなさん結構、いろいろあります。
きものにはいろんな思い出が乗ります。
残念ながら、良い思い出ばかりとは限りません。
ココロに引っかかっているトゲのような痛い思い出をなかったことにしないでほしいのです。
見ないでいてもココロに存在していれば行動のブレーキになったりと、いろいろと影響します。
トゲのような思い出を私だったら 友達の振袖に嫉妬した思い出をもう一回あたまに浮かべて「素敵だったなぁうらやましかったなぁ〜〜」とじっくり感じる。
そうすると…
レンタルだって安くないのに両親がお金を出して着せてくれたのに心から喜べなかった自分。ひどいムスメだったと後悔の根っこが見つかる。
両親がレンタルしてくれた振袖を友達と比べて心から喜べず、
達をうらやましいと思った自分。
そんな自分を、許します、と心の中で言ってみる。
そうするとココロのトゲが抜けてトゲで抑えられていた何か流れが、ふっとめぐりだす…そんな気持ちになったらOK♪
そうやってひとつひとつ
自分のこと
お母さんのこと
おばあちゃんのこと
友達のこと…
許していってあげてください。
これがねぇ。。。実はめちゃくちゃ大事なんです。。。
私の個別セッションでもこれをやることがあります。
きものを着たいけれどずっと動き出せなかった方は、おそらく、間違いなく、何かココロのトゲがあります。
質問くださった方は、きものを着れずにきたご自身を着れない自分を育てた人たちをどうぞゆっくりと許してあげてください。
きものを通じて、自分を見つめ、家族関係を見つめることになる。
ほんっとめんどくさいけどめちゃおすすめです❤︎
3つの質問を考えてみて、ご自身なりのお応えや気づきを誰かに聞いて欲しくなったら私の個別セッションにいらしてください。
じっくり聴き役になりますから^ ^
和創塾
〜きもので魅せる もうひとりの自分〜
上杉 惠理子