きものを着こなす

秋に向けての衣更が始まります

 

こんにちは!
上杉 惠理子です。

 

 

8月も残り2日ですね。

 

昼間はまだ残暑が厳しいですが
夜はだいぶ
涼しくなってきました。

 

そろそろ8月末なので
秋に向かって
きものも衣替えが始まります。

 

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今月、たくさん着た
こちらの着物

麻100%
小千谷縮の乱絣
という、きものです。

 

新潟の小千谷(おじや)は
小千谷縮という
本麻(麻100%)の
きものの
産地なのです。

 

本麻のきものは
基本、7〜8月限定と
自分で決めているので

このきものも
そろそろおしまい。

 

今日か明日
もう1回、
着れるかなぁ〜

 

9月に入ったら
洗濯をして
来年また着ることを楽しみに
実家のタンスにしまいます。

 

合わせて、
長襦袢につけている半衿も
麻から絽に変えていきます。
(いつ縫おうかな…笑)

 

 

本麻は、
着ている本人も涼しく
見ている方も涼しい。

 

昨日着た本麻のきものは
外出中のカフェやお手洗いなどで

「涼しそうですねぇ」
「何の素材ですか?」
「触らせてもらえますか?」

と見ず知らずの方にも
たくさん声をかけてもらいました^^

 

 

そんな涼しげなきものだからこそ
夏限定にしたいなぁと思うのです。

 

 

クリスマスの模様が
どれだけ可愛くても
12月26日に飾ってあったら
「過ぎちゃったのになあ、残念」
と思いませんか?

 

あれと一緒。

 

別に12月26日にクリスマスでも
すごく困るわけでもなく
誰かに迷惑をかけるものでもない。

 

こんなに気にするのも
日本だけかもしれない。

 

 

 

ですが
四季がある日本だからこその
美的感覚なのですよね。

 

きもののルールだから
というよりも

四季の変化を大事にする
きものの美意識を
表現するために

私はきものの衣替えを
大切にしたいと思っています。

 

 

ちなみに
盛夏のきものには
「絽」という素材もあります。

 スクリーンショット 2017-06-28 16.01.32.jpg

「絽」は
絹や木綿、ポリエステルなどを
ヨコ糸を抜きながら織ることで
透ける生地になります。

 

絽のきものは少し長くて
9月9日重陽の節句まで

絽の半衿や帯揚げは
9月いっぱい
単(ひとえ)のきものにも
合わせます。

 

また、「綿麻」という
綿と麻混紡のものは
6〜9月まで
浴衣の季節を通じて着ます。

 

 

地球上を広く見渡せば
四季があることは

決して当たり前ではありません。

 

夏か常夏か雨季か
しかない国もありますし

雪を見たことがない
国の人もいます。

植物が育ちにくい
乾いた土地の人は
草花から季節の変化は
なかなか感じられない。

 

 

春夏秋冬
四季の変化を
豊かに体感できる日本

 

夏から秋へ
そして冬へ

 

季節に合わせて
きものを着ることは

 

四季の変化
自然の変化とともに
自分を整えていくようです。

 

 

心に余裕があるから
できること

というよりも

四季のきものを生活に
取り入れるからこそ
心の余裕が生まれるのだと

私はきものと出会ってから
感じています。

 

 

 

きものは日本女性の最強の勝負服!
和装イメージコンサルタント
上杉 惠理子