きもののお手入れと収納はどうする?

きもののお手入れを安心してお願いできるお店/きものおたすけくらぶ工場見学レポ

こんにちは。
上杉惠理子です。

2021年9月27日月曜日。着物クリーニングの専門店 株式会社丸富さんの工場見学に行ってきました!!

丸富さんは「きものおたすけくらぶ」という、私たちきものラバーズが全国どこからでも直接お手入れをお願いできるサービスをされています。

きものおたすけくらぶ
https://www.kimono-otasuke.com/

「えりこさん、きものにシミをつけちゃったのですが、どこにお手入れ出したらいいですか?」

「タンスから仕立てる前の反物が出てきたのですが、どこにお仕立てお願いしたらいい?」

…と、私も和創塾のみなさんからよくご相談いただきます。

そんなときに、安心してご紹介できる数少ない着物クリーニング専門店のひとつが、きものおたすけくらぶさんです。

この記事では、埼玉県川口市にあるおたすけくらぶさんの工場を見学させていたレポートをお届けします。

きものクリーニングの現場を見せていただきました

今回伺ったキッカケは、9月までは比較的忙しくはない時期だそうで、「工場見学を受け付けてますよ」という社長の富田さんのFacebook投稿を見たことでした。

それは絶対に見たい!!行きたいです!!と思いまして富田さんにご連絡し、和創塾の生徒さんたちにお声がけして一緒に行ってきました^^

受付、検品、丸洗い、ガード加工、湯のし、アイロン仕上げなど、3階建ての工場を全部見せていただきました。

動画にまとめてみたので、ぜひご覧くださいませ〜^^

丸洗いとか湯のしとか、言葉で知り写真では見たことがあったけれど、実際に現場を見せていただくと理解度が全く違いますね!!

反物を巻く道具や、端縫いのためのミシンなど、専門の機械もあれこれと見せていただきました。

反物を巻く、溶剤で洗う、湯のしをするという体験もさせていただき、本当に勉強になりました…!!

丸洗いに出すなら、こちらの「オゾン洗い」がおすすめ

今回伺って、おたすけくらぶさんは安心してお手入れをお願いできるお店と改めて、心から、思いました。

お手入れのご料金は決して安くはないかもしれない。

ですが、決して高くもない。

例えば、きもののドライクリーニングである丸洗いというメニューがあります。おたすけくらぶさんでは、オゾン洗いといいます。単の小紋で約5000円〜。

汚れを全部チェックして、汚れが強いところはブラシで溶剤で手洗いをして、オゾンを併用した機械でがらがらまわし、アイロンで仕上げてくれます。

ブラシでしっかり汚れを落としてくださいます。
おたすけくらぶさんで使っている丸洗いの溶剤。お水と間違えそうなほど綺麗。

オゾン洗いに出すと、裾や袖の黒ずみ、衿のファンデ汚れなどが綺麗になり、オゾンを使うので気になる臭いも取れるそうです。

すごい!!

ですが…呉服屋さんのセールなどで「丸洗い2000円キャンペーン」がよくあります。

2000円の料金は1000円は呉服屋さんに入り、クリーニング屋さんに入るのはたった1000円ほど。そうすると、使いまわした溶剤で洗ったり、アイロンがけをしないで済む方法で洗ったり(畳んだままとか…)残念ながら、そんな驚きの現状があるそうです。

そうした安い丸洗いに出されたことがあるきものが おたすけくらぶさんに来ると、水のように綺麗だった溶剤が、紅茶のように茶色に染まるのだそうです。。つまり、洗いに出したのに、汚れて帰ってきてということ…。

ですが「安かろう悪かろう」な仕事をする人がいるのは、それを良しとする消費者がいるからです。

だから成り立つのだと私は思っている。

消費者である私たちが、ちゃんと知って、ちゃんと選ぶことは本当に大事。

工場を全公開できるほど丁寧な仕事をしてくださる おたすけくらぶの皆様が、お仕事を続けていかれるよう、私たちユーザーも本気で支えなきゃと思ったのでした。

お仕立てはベトナムで!

私は今回、木蓮柄のきものを持っていき、お手入れをお願いしてきました。

リサイクルで激安で購入したものですが、もともと状態が良くお気に入り♪ 

これからもまだまだ長く着たいので、洗い張りをお願いしました。ほどいてちゃんと洗って、裏地も変えて、仕立て直すコースです。

仕立てはベトナムの工場で行う、海外仕立てでお願いしました。

ベトナムの仕立て工場は、富田社長が30年前にお仲間と立ち上げ、和裁士さんをゼロから育ててきたのだそうです。今はなんと100人ものスタッフさんが在籍しているそう!

ちょうどこれからベトナムに向かう反物

添付されたサイズ表を見ると、アルファベット表記ですが、MITAKE(身丈)、MAEHABA(前幅)など日本語そのまま。サイズ表記もcmではなく、和裁の1尺1寸1分表記。

技術は国内の和裁士さんに決して負けない!と太鼓判をいただき、安心してお願いしてきました^^

年内にはピカピカになって戻ってくるそう♪ とても楽しみです❤︎

今はベトナムはロックダウン中とのことですが、近い将来、ベトナム工場にも見学に行く!という夢がまたひとつ増えました^^

おたすけ袋で、お願いするのも楽ちん♪

ここまで読まれて「私もおたすけくらぶさんにお手入れお願いしたい!」と思った方へ。

きものおたすけくらぶさんにお願いするときは、まず最初にサイトの「発送袋」のページをチェックです^^ そして、名前と住所を入力して発送袋を申し込みます。

きものや帯を送るとき、梱包材を用意するのがめんどいと思いません?また、どんなお手入れして欲しいのか、電話やメールでは自分からどう伝えたらいいのか難しかったりしません?

おたすけくらぶさんは、発送用の袋、届け先記入済みの発送伝票、指示書(記入見本付き!)をセットにした、発送袋「きものおたすけ袋」を送ってくれるのです!

どうしたらお客さんがお手入れを頼みやすくなるだろう、と考えて考えて、このスタイルになったそうです。

いやぁありがたい❤︎

あとは電話やメールでやり取りして、正式なお見積もりを出してくれます。ぜひ頼んでみてください^^

きものおたすけくらぶ
https://www.kimono-otasuke.com/

社長の富田さんはいつもニコニコ、お話が楽しくて素敵な方。Facebookではずっとやり取りさせていただいたのですが、今回やっと初めてリアルでお目にかかることができました。

「やっと、ナマえりこさんに会えたよー」と富田さんも喜んでくださいました笑 恐縮です!!笑

また、工場長さんが帰り際に、「きものを着ている人を久しぶりに見たけれど、きものはやっぱり良いですね」と言ってくださったのもとても印象的でした。

私たちが長く安心して、きものを着続けられるのも、おたすけくらぶさんのように、お手入れやお仕立ての仕事をしてくれる方がいてくださるからこそ。

本当にありがとうございます。

これからもお手入れのこと、ご相談させてくださいね!!

和創塾〜きもので魅せる もうひとりの自分〜主宰
上杉惠理子

和創塾ではお手入れのこともしっかりお伝えしています^^ 詳しくはこちらから!

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