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布は人の手から生まれる 〜越後上布の地機織を見せていただきました〜

 

私がいつも着物の産地や技術を
学ばせていただいている
きもの専門店 銀座もとじさんから
先日、メールをいただきました。

 
 
4月15、16日の2日間のみ
越後上布を織る
地機(じばた)

お店に来ているとのコト。

 
 
3分でも良いので
ぜひお立ち寄り下さい!
 
 
と熱いメールをいただき
日曜日、スケジュールの合間に
お邪魔させていただきました。
 
 
 

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上布(じょうふ)とは
麻布の高級品のこと。

 

新潟の越後上布や
宮古上布が有名。
 

 

のきものは
軽くて涼しくて
夏にぴったり。
私も真夏は
絹でもポリでも木綿でもなく
麻が一番いい!!
と感じています^^
普通の「麻の布」ではなく
「上布」と呼ばれるための
条件の一つが
地機で織ること。

 
↓こちらが麻糸の原料
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これをひたすら手で

裂いて裂いて

 ↓↓↓ 

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つなげて一本の糸にして

色を染めたりしてから
機にかけます。

 

 

上布を織る
地機を見るのは
私も人生初!
 
 
地べたに座るような姿勢
麻の布を織っていきます。
 
  
麻の糸は乾くと
切れてしまうので、

湿気がたまりやすい
低い位置で織るのが地機。
 
 
それでも乾くので、
糸を水で濡らしたり、
現代なら加湿器を使いながら
織っていきます。
 

 
織り手さんの
右足首に結ばれた紐が

経糸(たていと)に
つながっていて

右足を前後に動かしながら
織っていらっしゃいました。

 

地機はまるで
身体が機の一部になるよう。

  

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切れてしまった糸を結び直しながら
一本一本丁寧に折り込んでいくので
糸切りばさみが大活躍。
 

 

 

   
絹よりも
上布は手がかかるから
 
 
と織り手の方が
おっしゃっていました。

今回、銀座もとじさんに
いらしてくださった織り手さんは、
ずっと絹の織りをしていて
麻を織るようになって10年。

それでも帯一本分
無地の4mの布を織るのに
半年かかるとのこと。
手で織られた上布の着物や帯は
同じ麻でも機械で織られたものとは
お値段が本当に、一桁変わります。
そのお値段の背景にある
丁寧な丁寧な 手仕事の存在を知り、
理解したいと思うのです。

 
私と同じ日に、
この地機織の実演を見に行った
ジャパネスク・レボリューション
和装女性育成塾 本講座の生徒さんも
初めて、生で見た地機は、
目も腰も痛くなりそうな
細かな作業の連続でした。

 

一目一目の地道な作業の上に、
あの柔らかで軽やかな
越後上布があるんですね!!
と感想を聞かせてくれました^^

 

 

縁あって私たちの
手元にあるきものたち
 

 

その原型が何で
どうやってきものに
なったのかを知ると、

愛着がますます強くなり
きものを大切に思う気持ちが
着こなしに現れます。
 

 
また、地機織を見ながら
布はもともと
人間が手で糸から作っていたもので、
布は布としてもとから
存在していたものではない
と、当たり前のようで
忘れていることを
思い出させてくれました。
私たち人間の手は
本当は多くのものを
生み出す力がある。
人間の可能性を
感じるのです。

 
ただ見た目の美しさだけでなく
きものって
こうやって作るんだ…!!
と背景を知る楽しさ
大事にしていきたいですね^^
▼越後上布ができるまでを
 もっと知りたい方は
 こちらのレポもおすすめ!
https://www.motoji.co.jp/original/echigo_report01.htm

 

いつも着物のことを
深く学ぶ機会をくださる
銀座もとじさん。

 

今回も素晴らしい機会を
ありがとうございました!

 

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